白斑との付き合い①

白斑っていったい何さ

白斑って聞いたことありますか?

皮膚の色素が抜けて真っ白になってしまう病気です。

原因がはっきりしないと言われています。

人口の1%ほどいるみたいですが、昔はこれが差別の対象になっていたこともあるようです。

有色人種の日本人では気になる人も多いのではないでしょうか。

私も気になる一人です。

母大泣き

小学3年生の時、顎のあたりがかゆいな〜って。

気づけば下唇の下から顎下にかけて白くなっていた。突然だったか、徐々にだったかは忘れたが、最初は大丈夫でしょ。ってくらいのものだったような。

母が気づき、すぐに皮膚科に連れて行かれた。

白斑です。と言われ、原因も今のところわからない、と。

帰ってきて、

私のせいだ。ごめんね。ごめんね。と何度も謝られた。

母のせいだと思っていない。

幼いながら、誰のせいでも無いことは理解していたし、泣いてる母を見てるのが本当に辛かったのを覚えている。

女の子だし、顔だし。

今の年になって、母親になったらそうなるのもわかる気がした。

治療期間の長いったら

私ができることと言ったら治療に耐えるだけ。

家で薬を塗って、病院行って紫外線を当てて。それを週に3.4日。1年くらい続いた。

色を出すための治療だ。

時間がかかることは初めに伝えられていたが、本当に長い。

すぐに結果が現れないのも辛い。

なんとなく白かった所が赤くなってきた。くらい。

でも赤くなって皮膚の色に戻る事はなかった。

その期間、皮膚病にいいと言われる温泉に通ったりもした。母が必死だった。

ある一定の期間を超えたあたりに最終手段の皮膚移植をした。

局部麻酔で、耳下の皮膚を切り取り、白斑部分に切り込みを入れて皮膚を埋め込む。

チョキチョキハサミの音はしっかり聞こえたけど痛みもないし、あっという間に終わった。

ガーゼとテープをバタバタ張られて、同化するまでそのままでと。

これもまた辛かった。

学校に行きたくないほど。行ったけど。

色がある皮膚から色素を移すというものだった。

ポツポツとニキビのように点々が5箇所。

皮膚と馴染んで同化すると言われたが、それから20年弱ポツポツは消えない。

一度気になって皮膚科に相談したことあったけど、美容整形で色素を作る部分を取ってしまったらまた白斑再発するかもと言われ、びびってやめた。

まぁ、色が分からないくらいにまで回復したので私の中ではこの件は完結した。

母に感謝している。 

 

がしかし、まだ壁は高そうだ。

また続きを残そうと思う。